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SDGs
沖縄県石垣島より海外初輸出となる珊瑚をXparkで展示開始

西武ホールディングスの傘下で、台湾桃園市で都市型水族館「Xpark」を運営する台湾横浜八景島股份有限公司(董事長 荒川潤)は、このたびSDGs活動の一環として日本の沖縄県石垣島「八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会」から「AIネット株式会社」協力のもと、珊瑚の一種であるウスエダミドリイシ(Acropora tenuis)を搬入し、展示を開始しました。

八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会は株式会社横浜八景島の運営施設「マクセル アクアパーク品川」と珊瑚保全に関する啓発活動を共同で行っており、今回の台湾横浜八景島との取り組みについては同社運営の都市型水族館「Xpark」にて珊瑚の域外保全ならびに台湾と日本の養殖珊瑚の比較展示を通した珊瑚保全の啓発が目的です。養殖珊瑚の海外への輸出は日本初の事例となります。

珊瑚の搬入にあたり八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会 部会長 砂川政彦氏、同部会員 名嘉貴也氏が日本より台湾Xparkに来館、台湾横浜八景島と海洋保全に関するMOUを締結している台湾海洋大学より珊瑚の生物学及び増養殖を専門とする識名信也教授をお招きし、珊瑚保全に関する対談を行いました。

写真)左から台湾横浜八景島 総経理 手嶋一雄、台湾海洋大学 教授 識名信也、八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会 部会長 砂川政彦 台湾横浜八景島 董事長 荒川潤(※敬省略)



対談では参加者それぞれのこれまでの取り組みや今後の連携の可能性について、また珊瑚養殖における台湾、日本の手法の違いや生態についてなど、闊達な意見交換が行われました。「Xparkの役割の一つは台日の海洋保全での交流であり、開業前から日本の珊瑚を展示したいという想いがあった。今回実現したことを非常にうれしく思う(手嶋)」「八重山漁協でも修学旅行での海洋教育ツアーを積極的に受け入れ教育普及啓発に努めている(砂川氏)」「台湾は政府が海洋教育や海洋保全に力を入れており、海洋委員はその実働組織である(識名氏)」「Xparkは海洋委員会海洋保育署とも連携実績が多数あり、昨年は表彰も頂いた(手嶋)」対談の最後には荒川より「海洋保全を目的とした3者連携はとてもしやすい環境であり、今回の事例をきっかけに今後も珊瑚を通した台日交流、環境啓発を継続していきたい」という言葉で締めくくられました。